レゲエアーティストからの転身
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アーティスト
からの転身
労働保険事務組合担当 奥迫 奈津子
福岡県出身。2001年に友人とレゲエユニットを結成し、2009年にメジャーデビュー。さまざまなイベントに出演し、単独ライブを開催、ラジオDJとしても活躍。2019年4月、アドバンスに入社。
―奥迫さんは前職がアーティストだと聞きました。どうやってメジャーデビューされたのか、いきさつを教えてください。
10代の頃は、クラブで遊ぶのが好きでした。18歳のとき、友人とふたりでクラブイベントを企画して歌ってみようと、ノリでステージに。ジャンルは当時流行っていたダンスホールレゲエです。緊張してほとんど歌えなかったのに、なんか面白そうと思われたようで、オファーが舞い込んできたんです。
ありがたいことにどんどん声をかけてもらい、音楽の道に進むことになりました。クラブイベントをはじめ、テレビ局のお堅いイベントや花火大会、遊園地のカウントダウンイベントなどに呼ばれて出演。インディーズでアルバムを発表し、そのうち契約の話がきて、2009年にメジャーデビューを果たしました。レギュラーのラジオ番組もありました。
―ノリから始まって、すごい展開ですね。
楽譜もよめないのに、まさか自分たちでオリジナルの曲を作ってデビューするなんてビックリでした。ただただ楽しくて、好きなことをさせてもらって。そのとき感じたのは、スキルは後でついてくるもので、まずはコミュニケーションが大事ということ。私は人と接することが大好きで、人に恵まれ、人に支えてもらったという実感があります。
―音楽活動を休止するときがきたのですか。
一つはレゲエの下火をちょっと感じたこと。ブームが終わる前にやめておこうと思いました。そしてもう一つ、普通の社会人になりたかったんです。いつも数カ月先や翌年のことを考えながら生活していて、週末に遊びに行くこともできない状況で。先々の予定まで決まっているので、決断して3年後の2016年にようやく休止することができました。小さい頃から音楽をしていたわけでもないのに、そこまでやらせてもらったことが本当にラッキーで、皆さんに感謝の気持ちでいっぱいでした。
―全く違う業界のアドバンスに転職されたのは、なぜでしょう?
もともと数字が好きで、経理や税務に興味がありました。実家が自営業だったので、学生のときから確定申告や年末調整を手伝い、何となく知識がありました。
改めてどんな仕事をしようかなと考えたとき、頭に浮かんだのが経理の仕事でした。そこで公的機関で総務・経理講座を受けたら、労務管理の話もあって、社会保険労務士の仕事にも興味を持ちました。税務と労務の両方に関わる会社がないかなとハローワークで探して、アドバンスの求人を紹介してもらいました。
―選考の過程でどんな印象を持ちましたか?
アドバンスでは面接が2回あって、こちらの話をしっかり聞こうと耳を傾けてくださる姿勢が印象的でした。実は他にも数社受けたのですが、どこも威圧的な感じで、雰囲気がいいなと思ったのはアドバンスだけでした。だから採用が決まったときは、とてもうれしかったです。
―今、担当されている業務内容を教えてください。
私が携わっているのは、福岡経営者共済会・福岡一人親方共済会という団体の業務です。社労士の分厚いテキストの中でも3分の1ページほどしか書かれていないようなニッチな分野で、入ったときに「みんな素人から始めるので、一緒に勉強して覚えていってくれたらいいですよ」と優しく言ってもらい、安心しました。
直属の先輩が基本から理論的に教えてくれるので、初めての業務でも戸惑うことなく取り組むことができています。入社から4年目に入りましたが、まだまだ新しいことがあって、学ぶことの多い毎日。コツコツやる事務作業がすごく好きで、小さな目標を立てて達成感を感じながら、仕事に取り組んでいます。
―仕事をする上で大切にしていることはありますか?
もちろん大変なときややる気が出ないときもあるけれど、楽しみを見つけて、機嫌よく過ごすように心がけています。職場には面白い人が多いから、いろんな人と話をすることも楽しいです。
―これからのキャリアやプライベートについて考えを聞かせてください。
もっともっと仕事を覚えて、できることを増やしたいですね。できることが増えると全体を俯瞰で見ることができて、さらに効率よく余裕をもって仕事を進められると思うからです。
プライベートは、コロナ禍になってから出歩くことがなくなり、家でゆっくり過ごしています。艶々した音楽が好きで、ヒップホップをよく聴いています。何でも面白がるタイプなので、これからも仕事もプライベートも楽しんでいきます。